当院について

  • 私は、仕事では小児科医、家庭ではお父さんをしています。実際に子育てをしてみて思うことは、子どもが小さい時は言葉で自分の体調を訴えてくれないので、心配になることも多い、ということです。
    こんな小児科があったら便利だな、と思いながらお父さん目線で医療に携わってます。
  • 現在子育てをしているお母さんです。こどもの体調に振り回される事ってたくさんありまよね。
    急な発熱や体調不良など、分からないことがたくさんです。仕事にも影響するので、今回は小児科医選びについて質問したいと思います。

対談スタート

  • ひよこ
  • ひよこ
  • ひよこ
  • Aさん
  • 松永遼 院長

かかりつけ医について

  • 松永遼 院長

    松永遼 院長

    かかりつけ医とは、健康に関することを何でも相談できて必要な時には医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになるお医者さんのことです。
  • Aさん

    Aさん

    かかりつけ医を選ぶポイントはどんなことがあるんですか?
  • 松永遼 院長

    松永遼 院長

    かかりつけ医を選ぶ一番のポイントは、距離的にも気持ち的にも「通いやすいこと」です。「この先生なら信頼できる」「この小児科は通いやすいな」と思えるお医者さんを見つけましょう!
    具体的には、
    ①患者さんのお話をしっかり聞いてくれて、気軽に相談できる。
    ②病気、治療、薬などについて分かりやすく納得がいく説明をしてくれる。
    ③必要に応じて、適切な専門医を紹介してくれる。
    ④できれば家の近くにあり、通院しやすい。
    などの点ですね。
    インターネットの口コミなども参考になりますが、診察を受けたときの感じ方は人それぞれなので実際に一度受診してみて、お母さんがどう感じたかが大事ですね。
  • Aさん

    Aさん

    それではかかりつけ医を作ると、どんなメリットがあるのですか?
  • 松永遼 院長

    松永遼 院長

    かかりつけ医のメリットとして、次のようなものがあります。
    ①気軽に受診して健康上の相談ができる。
    ②長期的な治療が必要な場合、継続した治療を受けやすくなる。
    ③検査、専門的治療、入院などが必要な場合、適切な病院・診療科を紹介してくれる。
    ④ご家族も含めて病歴、病状、健康状態を把握しているので、いざという時にすぐ対応してくれる。また、病気の早期発見にもつながりますね。
    ⑤新生児から青年期まで日常の健康管理のアドバイスが受けられ、新たな病気の予防にもつながります。

お子さんの病気について

  • 松永遼 院長

    松永遼 院長

    赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいる間に、お母さんの免疫力をもらって生まれてきます。この免疫力のおかげで、生後6か月くらいまでの赤ちゃんはお母さんがかからない風邪にかかりにくいとされます。
    生後6か月を過ぎると徐々にお母さんからもらった免疫力は低下していきますが、赤ちゃん自身が免疫力を作るようになるのは1歳すぎからです。 つまり、生後6か月から1歳すぎまでは一番免疫力が低下している時期といえます。

    「今まで風邪なんて引いたことがなかったのに、最近は毎週のように熱が出たり鼻水が出ます」といったご相談を受けることがありますが、お話をよく聞くと、この時期に保育園や幼稚園に通い始めていることが多いようです。これは、免疫力が落ちる時期に加えて、それまではご両親が風邪を持ち帰らないように気を付けてくれていたため、風邪のウイルスと接触する機会がなかったのが、保育園に通い始めることでウイルスと接触する機会が急に増えたために起きる現象です。
    風邪をひくと鼻や喉の粘膜が荒れて、新しいウイルスが侵入しやすくなります。そのため、1回風邪をひくと次の風邪をもらって熱が出て…と繰り返すことになっちゃいます。

    でも、この状態はいつまでも続くわけではありません。風邪をひくたびにそのウイルスに対する免疫ができます。繰り返していくうちに多くのウイルスに対する免疫ができ、成長に伴い体力もついていき、より免疫力が高まります。風邪をひく回数は歳と共に減っていき、小学生に入る頃には驚くほど風邪をひかなくなります。
  • Aさん

    Aさん

    普段から病気にならないためにはどうしたら良いでしょう?
  • 松永遼 院長

    松永遼 院長

    まずは、生後2か月から始まる予防接種をしっかり受けましょう!
    以前と比べて予防接種は種類や回数が増えてきていますので、スケジュールを組むのが大変です。受診のときに母子手帳を持参していただければ、どのように進めていけば良いかをお話します。

    不要不急の外出や人混みを避けること、バランスのとれた食事、年齢に合った睡眠時間、適度な運動、手洗いやうがいも大切ですね。
    それでも体調を崩してしまったら、まずはお子さんの様子を観察してあげましょう。
    熱はないか、顔色は悪くないか、機嫌は良いか、水分はとれているか、夜は眠れているか…ご両親から見て全体的に元気であれば、高熱であっても急を要する重大な病気ではないことが多いはずです。
    逆に、顔色が悪く、グッタリして、水分もとれず、キツくて夜も眠れない状態であれば、急いで病院に連れて行く方が良いでしょう。
    どうしたらよいか迷う場合は、かかりつけの小児科、#8000、地域の急患センターにご相談ください。